Jul
21

議論できる人できない人

転勤族として育ったせいか、新しい環境への適応力はそれなりにあるつもりです。
自分の変化の刺激を求める性格は、育ってきた環境とそれを作ってくれた両親からのプレゼントだと思っています。(まぁ飽きっぽい性格とも言えますが。)
ただ大学生活での色んな経験を通して、それだけじゃダメなんだと感じ始めています。

同調する自分
小さい頃からあちこち連れまわされた自分にとって、新しい環境下で新しい人間関係を作っていく能力は必須でした。
特に小中学のころの自分にとっては、転校していった先でうまく人間関係を作っていけるかどうかは死活問題だったからです。
そんな中で自分が(知らず知らずのうちに)身につけた人間関係を作る最大のスキルは、「人を否定しない」こと。
とりあえず人と同調していれば他からズレることもなく、環境に溶け込むことができます。
実際、今までの学生生活は特に(いじめとか)トラブルもなく過ごしてくることができました。

でも、それだけではマズいのではないか
というのも、人に同調するというのは案外楽で、自分の中で物事をかみ砕くプロセスが省略できてしまうからです。
深い知識や論理というものは、人と意見を戦わせるときに初めて形成されてくるものだと思うわけです。
だからどこまでも「同調する」スタンスを取り続ける癖がつくと、そういった深い所にはたどりつけなくなります。
例えば、数値で語ることは「人に同調する」中では特に必要とされませんが、人を説得しようとすると必要になってきます。
「北海道ってダメダメじゃん」って言われて「あーそうかもね」ってへらへらしてるんじゃなくて、「北海道の食糧自給率は200%近いんだぞ、食糧自給率が1%の東京のほうがダメダメじゃないか」って言える自分でありたいわけです。
そしてそういう姿勢でいれば論理力は自然に身に付くし、自分に必要な情報も分かってくるのではないか、というのが今の考えです。

要するに「人の意見を変える」経験が少なすぎる
多分日本人全般に言えることだと思うのですが、人を否定して意見を述べる、ということにあまり積極的ではないと思います。
少なくともインド人に比べれば「空気を読んで」「周りに同調する」ことに対して美徳を持っている感はあります。
それはそれで好きなのですが、ビジネスの現場になるとそうも言ってられない気がするわけです。
経営判断としてYesなのかNoなのか、GoなのかWaitなのかは決断しなくてはいけないわけで。
そのために、ベストな判断をするためには違う意見のすり合わせと対立が必要になってくると思います。

「お前の言ってること全然違うよ」って言われることにも慣れていない
自分が尊敬するような人の前で当たり障りのないことしか言えないのは、否定されるのが怖いからです。
自分の意見が否定されることで、まるで自分自身が否定されているような気分になることがあります。
それからさらに自分の意見が出せなくなるという悪循環を生む可能性もあるわけです。
少なくとも自分の意見を否定されることに対するタフネスは必要だな、と思います。
ちょっと話がそれますが、自分は現実と比べてtwitter上では自分の意見を述べやすいと感じています。
自分なりに分析をすると、文字制限ゆえに「逃げ切れる」からという理由があるのではないかと思います。
否定されるのは怖いが自分の内面の考えを表に出してあげたい、という欲望にちょうどいい。
長々と自分の意見が書くわけではないため否定されても逃げ道があるし、面と向かって否定されることはない。

ということで
人と意見を戦わせられる人になることにしました。
違うと思ったことは積極的に否定します。
で、がんばってその理由を説明することにします。
これから社会人と話す機会も増えると思いますが、ここぞという時には意見を戦わせたいものです。

Jul
19

学生は名刺を持つべきか

北大と商大の学生団体が主催の交流会にいってきました。
学生が中心でしたが、大学教授や商工会議所の方なども来られていました。
飲み会形式での交流会だったので、後半は席を替えながら色々と話をしました。
そこで少し気になったのですが、あちらこちらで学生同士の名刺交換が目に付きました。
いままで学生間では名刺交換はそこまで一般的ではないと思っていたため、少し驚きました。

今回は
• 「学生×社会人で北海道で企画しよう!」といった趣旨のイベントにつながる交流会だった
• 感覚的に大学生でも上の学年の参加者が多かった(就活経験ありとか)
という理由から、普通の学生交流会と比べて名刺を持つ人の比率が高かったとも考えられます。
ただそれにしても名刺交換って学生間でも結構当たり前に行われるんだな、と意外に感じました。
自分の場合
自分は大学に入った頃は、就職活動以外で学生が名刺を持つことに関して違和感を持っていました。
でも一度お遊びのつもりで名刺を作ってみたところ、なかなか便利なことがわかったので使うようにしています。
大学の専攻や名前だけでなく、自分の経歴を書いてみたりしたらけっこうよかったです。

—–
1. 初対面の人との会話が楽
自分の経歴や好きなことなど、見てくれればどこかしら反応してくれます。
人は自分の興味のあるところに反応するはずなので、人が突っ込んでくれたところはお互いに話せる共通項になると思います。
また、ある程度初対面の人との会話をコントロールすることもできそうです。
自分の場合、裏面にででーんと「インドで1年間インターンしてました」とかって書いておけば、ほぼ十中八九会話の中にその話が出てきます。
また、自分の口から言うと自慢のように聞こえてしまう自己PRも、名刺になら書けそうです。
2. アドレス交換よりもハードルが低い
初対面の人とアドレスを交換するのって、若干ハードルが高いです。
アドレス交換まではしないけど知り合っておきたい、というときに名刺はちょうどいいのかなと。
たぶんつながりのゆるさとしてはtwitterとの組み合わせくらいがちょうどいい。
—–

一度印象付けられれば、人との関係の風化のスピードは思ったよりも遅い
特に上記の2.に関してですが、名刺を使える!と思えたのはたぶん、自分の中での意識の変化があったからです。
人との関係は、連絡先を把握して定期的に連絡を取り合わない限り風化していく、と感じていました。
実際その通りではあるのですが、どちらかというと「いつでも連絡できる状態にしておく」ということが大事だと思い始めています。
人間関係を考えると、人との連絡は取り続けるに越したことはないですが、現実的に不可能です。
例えば高校での友人は、卒業から連絡を取り合っていなくても会えばちゃんと話せるわけです。
それくらいのゆるい関係を広く作っていくことも大事なのかなと。
それが名刺であり、twitterであればいいのかなと思っています。

Jul
07

RADWIMPS分析



高校の頃からRADWIMPSというアーティストが好きで、よく聞いています。
このホットな時期にRADWIMPSが「マニフェスト」という名前の新曲をリリースしたことについて、商用的な狙いを感じ取ったのですが勘違いだったようです。
かなり豪快な勘違いをしてしまい、時間も相応に使ってしまいました。
悔しいのでフィードバックします。

※RADWIMPSのウェブサイト(http://www.emimusic.jp/radwimps/)
勘違いをした理由ですが、選挙も近づいて「マニフェスト」という単語の検索数が飛躍的に伸びる時期にちょうど同名のCDのリリースが重なったように感じたためです。
たまたま自分のauケータイで自民党のマニフェストを見ようと検索した結果、広告出稿でRADWIMPSの曲「マニフェスト」が上位に来ていたことから、調べてみようと思い立ちました。
以下、RADWIMPSの曲名そのものにSEO対策的な狙いがあるのではないか、という壮大な勘違いを勘違いだと認めるまでの軌跡です。
まずは単語「マニフェスト」の検索数の上昇とCDの発売のタイミングが本当に合っているのかを調べてみました。

※ソース “google trends” (http://www.google.co.jp/trends)
google大先生によると、2010年の6月17日に単語「マニフェスト」の検索件数のピークが来ています。
一方RADWIMPSによるCD、「マニフェスト」の発売は6月30日。
ですが4月の上旬にはCDの発売が発表され、その名称「マニフェスト」も発表されています。ということは発表から発売までの期間に、単語「マニフェスト」の検索件数ピークを迎えたことになります。
ということで一連の時系列について、自分のフィーリングが合っていたと感じた自分は調子に乗ってさらに調べはじめました。やめとけばいいのに。
【仮定1】
もしRADWIMPSがキーワード「マニフェスト」の検索件数の伸びを利用してアクセス数を稼いだとすれば、そのアクセス数にはこの数カ月で変化があるはずである。
ということでまたもgoogle大先生のお力を借りて、RADWIMPSの公式サイトのアクセス数を調べさせていただくことにした。(http://www.emimusic.jp/radwimps/)
結果↓

※ソース google Ad planner (https://www.google.com/adplanner/ )
右のグラフがユニークビジター数(訪問者の人数)を表すが、全然増えていない。横ばい。まぁ今回使用したgoogle Ad plannerの数値の正確性に関しては色んなところで疑問視されていて、完全に信頼することはできない。でも本当にアクセス数に大きな変化があったとすれば、それは多少なりとも反映されていていいはずである。
ちなみにこのgoogle Ad plannerは、ウェブサイトに訪問している人の情報(男女比や年齢)のほか、何のキーワード検索でウェブサイトに辿りついたかも知ることができる。
これでウェブサイトへの到達キーワードとして「マニフェスト」が上位に来ていれば自分の仮定は正しいといえる!と思ったのもつかの間、結果は予想に反するものでした。

※ソース google Ad planner (https://www.google.com/adplanner/ )
Google大先生が正しければ、RADWIMPSの公式ページに飛んできているビジターは、「acidman」、「radwimps」、「東京事変」などのキーワードで主に検索しているということになります。正直疑問の残る結果ですが、google大先生を信じるのであればここに「マニフェスト」の単語が入っていないことからも自分の仮定は間違っていたことになります。
諦めきれない自分は、日本国内で使用される2大検索エンジンgoogleとyahooで実際に検索してみました。(一番はじめにやれw)
google / yahooでそれぞれ「マニフェスト」と検索した時に出る結果のうち、RADWIMPSの公式ページの順位はそれぞれ以下のようになる。
Google: 7ページ目(約75位)
Yahoo: 4ページ目 (約140位)
この瞬間、自分の仮定が間違えていたことをはっきりと悟る。
検索した人が検索結果の2ページ以降を見る確率は25%以下というデータもあることから、この順位で「マニフェスト」と検索した人がRADWIMPSのウェブサイトに到達することはほぼあり得ないということが分かってしまいました。
ということで仮定1は完全に吹き飛んでしまいました。
【仮定2】
RADWIMPSとその事務所は商用的狙いを持っていたが、失敗した。
かなり強引な仮定ですがここまで調べてきた以上、ただでは引き下がれないということで調べてみました。
こういうのを「コンコルド効果」といいます。(知らない人は調べてね)
さて仮定2についてですが、商用的狙い(トラフィック稼ぎ)を持っていたと仮定すると、ウェブサイトに関して実際に事務所がするであろう行動は大雑把に下記2点。
① 公式サイトにおいてSEO対策を施す(≒「マニフェスト」という単語とその関連項目の出現回数を増やす。)
② GoogleやYahoo!のリスティング広告の「マニフェスト」を獲得することによって、SEM効果を上げる。
まず①については、公式ウェブサイトを見てみれば明らか。
全683ページから構成されているRADWIMPSの公式サイトの中で、「マニフェスト」という単語は合計93件登場している。
SEOという観点から見ると、これは決して高いとはいえない。
しかもその内容を見ると多くが掲示板上のファンからの書き込みである。
もしRADWIMPS側が本気で「マニフェスト」という単語でSEO対策しようとしたならば、この単語の出現頻度はこんなものにはならなかったはずである。

次に②について考えてみる。
「マニフェスト」というキーワードで広告を出稿している企業は、Googleを除くとわずか1社しかない。おそらく入札単価は低く、上位に広告を出稿することも難しくないはずである。

実際にGoogle AdWordsでのトラフィックの見積もりを確認してみると、推定平均クリック単価はわずか34円となっている。
一般的なクリック単価は数百円~数千円といわれており、これは破格といえる。
入札者が他に少ないため、ほとんど底値になっていると推測される。
Yahoo!については調べていないが、ほぼGoogleと同様な結果であると思われる。

以上から、少なくともGoogleやYahoo!に広告を出稿できなかった理由はないと考えられる。
やはりRADWIMPS側に商用的な意図がなかったというのが結論である。
ということで今回は徒労に終わったわけだが、逆に今回のようなケースでアーティストの知名度を上げることは可能かというのは一度考えてみてもいいかもしれない。
自分としてはアドワーズ広告が予想以上に安かったことから、はじめからインプレッション狙いで人目に付かせて認知度を上げるというのはありではないかと感じた。
むしろほとんどクリックさせず、料金を発生させない形で、サブリミナル効果のようにじんわりとその存在をアピールできたらいいのでは、と。